「ワインも人生も正解は無い」 その2
2009年 11月 07日
あんまり書くとネタバレになるが、この映画のテーマは、後半にワイナリーで麻有子(鈴木京香)の上司が彼女にしたアドバイス、「ワインも人生も正解は無い」ってことだと思う。
人生の折り返し地点において、人はこれまでの人生を振り返り、これからどう生きていくかを思い惑う。過去を後悔し、全く新たな人生を生きようとするべきなのか。それとも、これまでの人生は全てこれからの人生の序曲だったと感じつつ、人生の慣性に身を委ねるのか。また、何かから逃げて生きるのか、それとも、あえて勇気をもってそれに挑むのか。ワインのテロワールのごとく、人生にも様々な選択肢があり、味わいもある。ただ、その仕上がりを吟味できるソムリエは自分のみ。しかも、絶対的かつ普遍的に最高の人生の作り方などというものは有り得ない。
俺が常々感じていることは、人生は選択の連続であり、何も変えないということは結果的にそれまでの人生を肯定し、そのままの人生を選んでいるということ。それに気付いていない人も多いのではないか。出来得れば、自分の人生は自らの意思の下で育て、熟成させたい。そのためにも、変えられない過去の記憶から脱し、勇気を出して毎日一歩だけでも踏み出してみよう。そうすれば、「死」というゴールに向けた人生を、もっと刺激的なものにしてくれるはずだ。
以上、長野戦線異常無し。
by kaiseik
| 2009-11-07 23:30
| 道をひらく
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