最初の100日間が過ぎようとしている。
2013年 09月 16日
東北の責任者として赴任して、最初の100日間が過ぎようとしている。
経営者として、自分なりに最初の100日間の過ごし方を真剣に考え、これまで様々な手を「静かに」打ってきた。まず最初に、この危機的な状況に際し、「何が本質的な問題なのか」、「再建のためのボトルネック」を見極める作業。日々の業務をこなしながらの一般社員との懇談会など、実際にやってみると、これだけでも2か月以上かかってしまった。
そして次に、この東北の限られたリソースの中で、「何に力を注ぎ、何をやめるのか」を明確にしてきた。
もちろん、ビジョンやミッションは先になければならないが、すでに前任者の方針で走り出している中では、上期での大きな軌道修正は混乱の元だ。急ブレーキや急ハンドルを切るのではなく、路線を少しずつ変えていくハンドルさばきが求められてくる。
今は緊急事態。多少レイヤーが低い方針も含めて、必要なことは優先して、迅速に判断し実行に移した。
中期的時間軸でのビジョン、方針は、同時に検討していけばよいのである。
それと合わせて、赤字で縮小均衡が続き、荒廃しつつあった人心と職場風土の改善にも取り組んだ。
職場を歩き回り、気軽に社員に声をかけて、部下をすすんで褒めるるとともに、責任者に対しては上司部下、部門間のコミュニケーション増大を要請。まだまだ道半ばではあるが、少しずつ風通しの良い職場ができてきたと実感している。
さらには、本社、事業部などの利害関係者からの、物心両面での応援の雰囲気も醸成できつつある。
周囲の多くの方々の意見を素直に聞き入れ、従うべきところは従って、東北応援団を増やしてきた。
もちろん、我々が主体性をもって再建に取り組まねばならないが、まだまだ力不足は否めない。
復興過程の東北だからこそ、少しでも優先して支援してもらえる関係作りが大切だと感じている。
この3ヵ月間、再建に向けた準備を、ある程度整えることができた。
満を持して、10.1以降は末端社員にも目に見える形で、主要課題に対し確実対処していく。
そして、決断をしたからには信念を強く持って、この東北拠点の再建に邁進していこう。
東北の社員全員が心を一つに、直面する危機を乗り越えることで大きく成長を遂げるとともに、俺自身が、経営者としてさらに大きくなっていけるよう、全力を尽くす!
以上、東北戦線異状なし。
by kaiseik
| 2013-09-16 11:16
| 勝利に向けて
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