9/12(土)は、朝から台風一過の快晴であった。
パスカルは「人間は考える葦である」と言ったが、葦のごとくあっという間に流された常総市や大崎市の家屋を見ていると、自然とは人知を超えた存在なのだということを今回の災害でも思い知らされた。水が引いた後残された車や折れ曲がった電柱の姿は、まさに3.11のあの時と一緒で、無力感しか感じ得ないのである。被災された方々にはお見舞いを申し上げたいが、とにかく、我々は「考える葦」なりに有事に備え続けなければならないということであろう。
今回は、宮城県全域に「大雨特別警報」が発令されたが、あまりにも発令の仕方がおおざっぱで、行政側に「とりあえず発令しておけば被害があっても自分たちの責任は免れるはず」との意識が無かったか? 本当に危機にさらされそうな人に正確な情報を届かせるべく、各行政機関が連携し機能したのか、検証が必要だと思う。毎年川が反乱するたびに流される、か弱い「単なる葦」に成り下がってはいけないと思うのだ。
仙台市の地下鉄東西線は、今年の12月開業予定。国際センターには素敵な駅ができていた。
ところで、今週は年に一度の大きな展示会があり、特に不安定な天候に気を揉んだが、不幸中の幸いで「大雨特別警報」は翌日早朝にずれてくれた。そのおかげもあって、悪天候にも関わらず、動員目標を大きく上回る盛況であった。足元の悪い中を来場いただいたお客様に、感謝、感謝である。むしろ、悪天候というのは、本当に我々の商品にご興味のあるお客様だけが来てくれるという、ある種の「フィルター」の役割を果たしてくれたような気がする。わざわざおいで頂いたお客様には、我々に費やして頂いた「時間価値」の何十倍ものベネフィットを提供することで報いなければならない。
それに、我々が力を入れているビジネスのテーマは「安心・安全・環境」である。全世界規模の気候変動で、自然災害リスクが拡大中の日本。我々がやるべきことはまだまだ沢山あるはずだ。
以上、東北戦線異状なし。
七北田川が一部で氾濫、被害が出た。泉区でも避難勧告が発令。
大崎市の渋井川が決壊し大きな被害が出た。
自然というものには心も意志もなく、誰のせいにもできないと諦めるしかない。
しかし、よく考えると世界規模の気候変動の遠因は人類にあり、これが引き金ではないかと思うのである。
天に唾した罰なのか・・・。