「僕は人生についてこんなふうに考えている」 浅田次郎さん
2007年 04月 22日
今日は午後からいつものスポーツクラブに行って汗を流した。いつも通り歩いて行ったのだが、綱島街道を抜けていく強い南風で中原記念公園は花びらや木の葉が空に高く舞い上がっていた。風に背中を押されながら武蔵小杉まで歩いたが、途中ツツジが見事に咲いている家を見つけた。街を歩いてみると、季節や時間の流れを身近に感じることができる。時間の流れと言えば、今の小杉は春の土筆の様に建設中のマンションがニョキニョキと伸び上がり、まさに神に挑戦をしているバベルの塔のようだ。
スポーツクラブで思う存分汗を流し、自分の筋力が衰えていないことに自己満足。帰りは、途中でフレッシュネスバーガーでテリヤキバーガーとポテト、コーヒーを注文、ミステリー「長い腕」を読み始めた。そういえば、最近まともな肉を食ってなかったなあ。連休は仙台に帰り、家族と焼肉にでもいくか・・・。
ところで、「僕は人生について・・・」は、浅田氏の著書の中で、自分の人生観を投影した文章を集めた珠玉の一冊。浅田氏と言えば、最近では「椿山課長の七日間」や「地下鉄に乗って」が映画化されたが、俺も「地下鉄に・・・」は観に行ってとても心を動かされた。すごくノスタルジックで、心にジンとくる映画だった。
この本を読んでいると、浅田氏がいかに多くの物語の中に自分の人生観を映し出し続けてきたかがよくわかる。いくつか俺の心に沁みた言葉を引用し、書きとどめておきたい。
以下は引用。
★「偶然なんて、人生にそうそうあるものではありませんよ。偶然という言葉はね、事実の免罪符。わかりますか。人はみな、都合の悪いことが起こると、偶然のせいにする。そうではない。偶然などというものは、人生にいくつもない。・・・人生に起こることの、ほとんどすべては必然。・・・人間は偶然などという言葉をつかってはならない。」
★「男てえのァ苦労なもんで、一日は朝から晩まで、一年は正月から晦日まで、一生はおぎゃあと生れてからくたばるまで、俺ァ男だ俺ァ男だと、てめえ自信に言いきかせて生きにゃならねえもんさ。」
★「男なら男らしく生なせえよ。潔く死ぬんじゃねえ、潔く生きるんだ。潔く生きるてえのは、てめえの分を全うするってこってす。てめえが今やらにゃならねえこと、てめえがやらにゃ誰もやらねえ、てめえにしかできねえことを、きっとりとやりとげなせえ」
★(生い立ちを嘆いている暇なんかないぞ。人生はおまえの考えているほど長くはない。泣いたり憎んだり悩んだりする間に、一歩でも前に進め。立ち止まって振り返る人生は、けっして幸せになれないんだ)
★「俺がおまじないしてやる。忘れろ、忘れろ、忘れろ 苦しみは片っぱしから忘れて行かないと、人間は生きちゃいけない。ぜんぶ忘れれば、希望が残る、忘れろ、忘れろ」
★私は親から生れたが、正しくは親を持たなかった。親が子を斥け、子も親に頼らなかったので、幼いころからひとりで生きることになった。加うるに、人から物を教わることが大嫌いであったから、師と呼べる人に会ったためしもない。「我のほかはみなわが師」というような先人の訓えとは、まったく逆のへそまがりである。
しかし、体を張って生きてきたという自信はある。書物は多くの知識を私に与えてくれたが、「いかに生くべきか」という知恵を与えてはくれなかった。知識は頭で覚えるもの、知恵は体で覚えるものだからである。
以上は引用。
最後の引用は、浅田氏自ら書いた「あとがき」の中から。
へそまがりであり、アクティブに人生を生きる浅田氏らしい言葉である。
俺もいつもと同じ土日を過ごしていられねぇなあ・・・。もっと自分の枠の外に踏み出さなきゃ。
以上、横浜戦線異常無し。
Commented
by
十六夜
at 2007-04-24 09:37
x
浅井次郎、いいですよね。
沁みる言葉って、本当に体に沁みてくる感覚が不思議。
最近わたしに沁みた言葉↓
あなたの幸せ
自分の幸せは、自分でしか決められません。
自分にとって、本当の幸せを決めるのは
世間でも家族でも友達でもなく、あなた自身です。
決断
なかなか決断できないときは、
自分の心に聞いてみましょう。
あなたに必要な情報は、すべて、
あなた自身の中にあるのです。
最後に、映画の「さくらん」から
『てめぇの人生 てめぇで咲かす』
長々と失礼しました<(_ _)>
沁みる言葉って、本当に体に沁みてくる感覚が不思議。
最近わたしに沁みた言葉↓
あなたの幸せ
自分の幸せは、自分でしか決められません。
自分にとって、本当の幸せを決めるのは
世間でも家族でも友達でもなく、あなた自身です。
決断
なかなか決断できないときは、
自分の心に聞いてみましょう。
あなたに必要な情報は、すべて、
あなた自身の中にあるのです。
最後に、映画の「さくらん」から
『てめぇの人生 てめぇで咲かす』
長々と失礼しました<(_ _)>
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by kaiseik
| 2007-04-22 18:09
| 沁みる言葉
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Comments(1)