俺は父親なのである。
2015年 05月 10日

受験に対してなかなか真剣になれない次男に対し、泣かすぐらい痛烈に叱った夜、ある夢を見た。
それは、お袋と、次男しか登場しない夢。
大学生らしき俺が、自宅でお袋に何から何まで世話をやかれている中、何故かその傍で2~3歳の頃の可愛い次男が、熱っぽい顔で具合悪そうに床に横たわっている。
「大丈夫か? どうした?可愛そうに。おいで、よしよし・・・」
心配で次男を抱き上げて、膝枕して頭を撫でてあげると、おもむろに次男が俺を見上げて叫んだ。
「お父さんなんか、嫌いだ!」
そこで目が覚めた。
今、次男は中学三年生。
部活がもうすぐ終わり、本格的に受験勉強をしなければならないのだが、本人はなかなか本気モードになれていない。
そのため、ついつい出来ていないことを取り上げて、語気を荒げ、仕事モードのナイフの様な鋭い言葉を発してしまう。
「お前さあ、やる気無いんだったら、塾なんかやめちまえ。受験なんかしなくていいから。」

この夢は、俺自身の言い過ぎた反省と、「もっと愛情を持って息子に接するように」との自戒の念の現れなのかもしれない。
俺の願いは、将来、次男が少しでも幸せになってくれること。次男が幸せになってくれるなら、俺は命を投げ出してもいい。
そんな勝手な強い思いが、現実の世界では、逆に彼を苦しめてはいないだろうか。
自己矛盾のストレスが、知らぬ間に俺の心の底に蓄積されているに違いない。
それと、夢にお袋が登場したのは、お袋が俺に対してそうであったように、子どもの才能、性格、全てを肯定して「絶対的な愛」を子どもに注ぎなさいという教えか。
「母さん、俺は母親では無いし、父親としての役割を果たさねばならないんだ。俺だって叱るのは辛い。でも、男子に対する父親の厳しさは、必要なものなんだよ。大人になって初めて解ってくれたら、それでいいんだ。」
起きた直後、何故だか涙が溢れてきた。
以上、東北戦線異状無し。

※この前のGWに、野球に興味の薄い次男と楽天の試合を観に行った。試合は、打線が不振の完封負け。試合後に、楽天選手がスタジアム入口に勢揃いしてネパール地震の募金活動を行っていた。写真下方中央は松井稼頭央。意外とガタイの小さいスリムな選手ばかりだなあ。なんとなく、力強さが感じられない。
by kaiseik
| 2015-05-10 19:23
| 道をひらく
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