YOKOHAMA ・・・BLUE・・・
2009年 07月 12日

暑い、熱い一日である。外の気温は下がりつつあるのだが、いつもは風の通り道となる9階の俺の部屋にも珍しく風が流れ込んでこない。PCのキーボードから発する熱が、俺の手首あたりからの発汗を促す。
それよりも、今日は注目の東京都議選。開票が始まった現在の状況は民主が大躍進し、40数年ぶりの大逆転が起きそうな気配。政権交代の胎動が大きくなりはじめたことを実感する。これは、世の中が大きく変わる序章。我々のビジネス環境も大きく変化することが予想されている。一刻も早く、新たな時代に備えねばならない。
久しぶりにPCに向かいブログを書きはじめるにも、なかなか指が進まない。
今年度最初の3カ月、第一クォーターが無事終了した。確かな手ごたえを感じながらも、不安は拭えない日々が続いている。全員がほぼ全力を出し切っており、アクセルは踏み切っている状況。しかし、目標は高く、120%のパフォーマンスを引き出さなければ達成できない。そろそろ、メンバーの顔にも精神的な疲労感が滲みでてきているのが心配だ。
俺自身はというと、認めたくないがやはり顔に疲れが現れてきているらしい。
この長野支店を、永く持続的な成長をとげられる部門に変えることが俺の役割。単に瞬間風速で計画を達成することが俺のミッションではない。そう考えるとあまりに道のりは遠く、「俺は何にも手がつけられていないのではないか」という焦燥感で、不安の奈落に突き落とされそうだ。長野支店という弱々しい小船を、一飲みで粉砕する大波が迫っている・・・底知れぬ恐怖がじわじわと船底から浸みだしてくる。

こんなときは、我が師である松下幸之助氏の書籍を開くのがよい。彼は次のように訓えてくれている。「経営のやり方というものは、いわば無限である。」必要なのは、道を求める探求心と、常に前進する行動だ。
また、「人としての成功は、『天分を活かしきる』ことである。人には必ず、天に与えられた天分が備わっている。それを活かしきり世の中の役に立つこと、これこそが人としての成功であろう。」とも言う。
大切なのは、長野支店のメンバー一人ひとりが天分を活かしていける道を探すこと。
そのためにも、まずは自分自身を鼓舞し、明日から再び新たな道を探す旅に出掛けよう。

ところで先週は、横浜の出向元の親会社に、経営理念についての講演の講師として行ってきた。昨年まで上司だったビジネスユニット長から、光栄にも直接依頼を受けていたのだ。子会社に出向している社員が、親会社の社員に経営理念を語るのも異例だが、不況にあえぐ製造部門の社員に、顧客と接する現場からの声も含めて伝えて欲しいとのこと。その日、仕事を終えて集まった参加者は100名くらいだろうか。会場はほぼ満杯に埋まり、とても熱心に聴いていただいた。また、講演後のアンケート結果もとても好評であったとのことで、再び同様の依頼が来そうである。
その講演の中で俺は言った。
「我が社の普遍的な経営理念と同様、我々の人生にも、変わらぬ理念、中心となるものが必要ではないでしょうか・・・『自分は誰なのか? 何を大切にしているのか?』・・・変化の激しい時代、個人個人がゆるぎない柱、核を持つことが、変化に対応するために大切なことだと思います。もちろん、かく言う私自身もそれを掴んでいませんが・・・」
変化を乗り越えながら我が道(天命)を探求しつづける旅、それが人生なのだと思う。
以上、長野戦線異常無し。

by kaiseik
| 2009-07-12 21:53
| 勝利に向けて
|
Trackback
|
Comments(0)


